2011年2月16日水曜日

Composite Softowear Comparison01 ・概要 ーコンポジットとはー

・概要 ーコンポジットとはー
1、コンポジットの意味
2、コンポジットの利点
3、コンポジットの例
4、コンポジットの歴史
5、・概要 ーコンポジットとはーのまとめ

1、コンポジットの意味
先ずはコンポジットの意味を調べてみました。 
コンポジット(composite)とは複数のものを合成あるいは組み合わせたものを表す。
何かしらのモノ達を合成・混成するものという意味らしいです。
CG業界では複数のレンダエレメント・イメージボード・3Dモデル等を合成・色調補正・エフェクトを付加する行程です。

2、コンポジットの利点
複数の素材を別々に管理することが出来るます、それらの素材を後処理にてイメージを調整する事ができるのでリテイクへの対応や、一つのソフトで全ての要素を一度に扱わずに済みマシン・タイムコストも多くの場合削減する事が可能です。
また通常ではありえないオブジェクトを同一の空間内にあるように表現することも可能です。

3、コンポジットの例
図1、コンポジット素材とそのコンポジット例
図1は自分が主に出力しコンポジットを行う例です。

図1では6枚のエレメント(要素)とカラコレとして色相調整を利用しています。
左上から
・Diffuse(拡散反射)
・Specular(スペキュラ反射)
・Shadow(影)
・G.I(グローバルイルミネーション)
・Reflection(反射)
・ZDepth(Z深度)
となっています。
主にDiffuseに対して、その他のエレメントを加・減・乗・除算法し付加することで最下部の画像を制作しました。
このように複数のエレメントを利用して画像を生成することで本来とは違った効果を演出することが出来ます。

4、特殊効果(SFX)の歴史(坐学程度と思っていただければ幸い飛ばしてもOKです。)
さてこのような特殊効果が利用されたのは映画が発明された1895年の事、イギリスの映画監督アルフレッド・クラークが首をはねるシーンで使用されたのが初めてと云われています。これは女性の首が刎ねられる直前にカメラを止め、首の無い人形へ挿げ替え再びカメラを回すというもの。(今で言うところのリニア編集ですね。)
かくして現実では起こしえない、起こりえない出来事を表現する術を手に入れた映画は更に技術進歩とともに高度な技術を取り込み続けます。

そして1920年にオプチカル・プリンター(Optical printer)が開発される事で今ではコンポジットもしくは編集と呼ばれる光学合成が可能になりました。
此れはすでに現像済みのフィルムを別のフィルムに焼き直す事が出来る編集用の映写機で、このオプチカル・プリンターによって今ではごく基本的な編集である、
・フェードイン・アウト
・スローモーション
・クイックモーション
・マット合成
・ディゾルブ
を映画は手にすることが出来たのです。

此処でコンポジットと特にかかわりが深いのはマット合成ですね、されに細かく申しますとブルーバックによるマット合成です。
そのあたりはWikipedia:ブルーバック撮影 の項に詳しく説明されているので興味のある方は参照して
ください。

またより詳しく知りたい方はひとまずWikipedia:SFX とその関連の項を読んでみましょう。

また以下の動画で映画界の特殊効果(SFX)の歴史が振り返れます。

●100 Anos ( years )Special Effects - www.orangepills.com.br

5、・概要 ーコンポジットとはー のまとめ
このように映像を制作する上でコンポジットはかなり初期の時代からその隣に寄り添っています、そんなコンポジットを行うことで今までとは一味違う表現を手に入れることが出来るかもしれません。
もしコンポジットに興味が出た人は先ずは実践してみてください。
海外のフォーラムでは盛んにコンポジットによる表現について議論され、またその方法をチュートリアルなので公開しています。
このBlogでももちろん紹介していこうと思っていますしそういったフォーラムやサイトの紹介はしていく予定です。

さて今回は概要・始めということもあり歴史や概念について簡単に説明していきましたが次回以降構造やフォーマットなど深い部分を紹介しようと思っていますのでご期待ください。
それでは次回・コンポジットに用いられる構造 ーレイヤーベースとノードベースーまでごきげんよう。

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